カナダの通貨

カナダに通貨が伝わってくるずーっと昔、先住民族のインディアン達は何をお金代わりにしていたかと言うと、動物の毛皮などを価値あるものとして物々交換していたそうです。そして、イギリスとアメリカの戦いでイギリスが通貨をカナダに持ち運んだ事でカナダに通貨が生まれたそうです。
通貨の歴史はとても深くデザインはもちろん、質や形は時代によっても変化してきています。最新の紙幣は、偽装を防ぐためと破れにくくするために改良され、プラスチック製の紙幣になりました。また、この新しいお札メープルの匂いがするんだとか!


<通貨の種類>

カナダの紙幣は、100ドル札、50ドル札、20ドル札、10ドル札、5ドル札。コインは、2ドル玉、1ドル玉、25セント、10セント、5セントです。
*1セントは存在していません。

2年前までは1セントも存在していましたが、2012年に製造は中止され、2013年の2月頭に1セントコイン使用が廃止されました。その理由としては、1セントコインを製造するコストがそれ以上に掛かってしまうからだそうです。この廃止に伴い、”端数の切り上げ、切り捨て”が行われるようになりました
以下に例を示します。
$20.36  → $20.35支払い
$20.37  → $20.35支払い
$20.38  → $20.40支払い
$20.39  → $20.40支払い
$19.98  → $20.00支払い
$23.02  → $23.00支払い


<絵柄と愛称>

5セント:Nickel (ニッケル)
5セント
金属のニッケルから作られている事からその名前が付いたそうです。

10セント:Dime (ダイム)
10セント
世界レースで20年近くトップの座を勝ち取っているブルーノーズ(Bluenose schooner)が描かれています。ダイムはフランス語『dîme』からきていて、10分の1という意味から付けられました。

25セント:Quarter (クオーター)
25セント
1900年代には、25セントの紙幣も存在していたそうですが、今では愛された国獣カリブー (トナカイ)が描かれたコインとなっています。4分の1と言うことでクオーターと言う名前ですね。

1ドル:Loonie (ルーニー)
1ドル
1987年までは1ドル紙幣も使われていましたが、金色の金属が使われたコインに代わりました。北アメリカ大陸に生息するハシグロアビ(Great northen loon)と言う鳥が描かれています。この鳥のLoonからルーニーと名前が付いたそうです。

2ドル:Toonie (トゥーニー)
2ドル
1996年までは2ドル札が使用されていましたが、二色の金属が使われたコインに代わりました。1ドルのルーニーと響きを真似せて2ドルだからトゥーニーとニックネームが付けられこの名前になりました。

全コインの片面にはクイーン・エリザべスが描かれています。また、ラテン語で省略された『D.G.Regina』と、書かれています。このは、『神の恵みによる女王』という意味だそうです。

5ドル札:
$5表
$5裏

表側:フレンチカナディアンとして初めてカナダの首相になったウィルフリッド・ローリエ(Wilfrid Laurier / 1841-1919)の肖像が描かれています。
裏側:カナダ人の宇宙飛行士、宇宙ステーションで活躍するカナダアーム2やデクスターが描かれています。

10ドル札:
10ドル表
10ドル裏
表側:カナダ初代首相のジョン・A・マクドナルド(John A.MacDonald / 1815-1891)が描かれています。
裏側:トロントからバンクーバーまで横断して運行している“カナディアン号”が描かれています。カナダの旅客鉄道網の地図も描かれています。

20ドル札:
20ドル表
20ドル裏

表側:エリザベス2世が描かれています。現在も在位中で、計63年間在位している。在位期間は、ヴィクトリア女王に次いで2番目である。
裏側:第一次世界大戦でカナダ兵が多く戦士した場所にある、フランスのカナダ国立ヴィミ記念塔が描かれています。また、Remembrance Day の象徴である赤いポピーも描かれています。
*Remembrance Day・・第一次世界大戦以降に無くなった軍人たちへの追悼の日

50ドル札:
50ドル表
50ドル裏

表側:「自立出来ない人々を助ける」をモットーとしていた、カナダの第10代首相のウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング(William Lyon Mackenzie King / 1874-1950)が描かれています。

裏側:カナダの砕氷船(北極や南極の海を、氷を割りながら進んで行く船)のアムンゼンが描かれています。カナダ北部の地図も描かれています。

100ドル札:
100ドル表
100ドル裏

表側:第9・10代カナダ連邦政府首相(保守党)で、カナダ穀物法を制定した、ロバート・L. ボーデン(Robert Laird Borden / 1854-1937)が描かれています。

裏側:DNAの二重螺旋、インスリン、心電図、研究者などが描かれています。
*インスリンを発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したのが、カナダ人医学者のフレデリック・バンティング(Frederick Grant Banting / 1891-1941)。彼はトロント大学で医学を学んだ。


<豆知識1>

1ドルと2ドルが紙幣からコインに代わてから大変不評を受けていました。二色の金属を使った2ドル玉は作りがもろく壊れてします事も多かったそうです。中にはわざと壊して、不評を訴える人もいたそうです。

 

<豆知識2>

カナダの硬貨にはエリザベス女王が描かれているのですが、製造年月日が早い硬貨のエリザベス女王は若く描かれています。製造年月日が遅くなるにつれて、エリザベス女王も歳を取っていきます!笑
トロントに行かれた際は、是非とも硬貨を確かめて下さい☆


<都市伝説>

Q:カナダの紙幣は、メープルシロップに匂いがするの?
A:Bank of Canada の発表によると、「メープルシロップの香りはしない」とのこと。しかし、実際に100ドル札の匂いを嗅いでみると、甘い香りがすることは事実です!真相はわかりませんが、みなさんカナダに行かれた時はお札の匂いをチェックしてみて下さい☆

Q:お札に描かれているカエデの葉は、カナダの葉っぱではない。
A:これも真相は不明ですが、写真を見る限りでは、カナダの葉っぱではありません。どちらかと言うと、ノルウェーの葉っぱに近いです。どうしてこのようなデザインになったのでしょうかねっ?
*左:カナダの葉、中央:お札の葉、右:ノルウェーの葉

 

<100ドル札が使えない?>

トロントで生活してみてると、料金の支払いに関して驚くことがあります。
それは、「100ドル札を受け付けてくれないお店がある」ことです。
カナダでは偽100ドル札が出回っていることもあり、日本と違って、大きな金額のお札は歓迎されません。なので、財布には100ドルや50ドル札ではなく、20ドル札を多く入れておくと良いでしょう。
*カナダに来たばかりの友人は、スターバックスで100ドル札を使おうとして断られました…


<日本円との為替レート>

2010年1月:¥87.40
2011年1月:¥83.05
2012年1月:¥75.98
2013年1月:¥89.87
2014年1月:¥95.01 
2015年1月:¥97.43 


<まとめ>

通貨について詳しくなれたでしょうか?
カナダに渡航すると、最初はコインが似ていて見分けがなかなか付きません(>_<)
この記事に貼られた写真をチェックして、通貨の特徴を覚えて行って下さい!
また、100ドル札は持ち歩かず、その分20ドル札を持っていると使い勝手が良いので、覚えておいて下さいね☆

 

著者紹介

沼田 枝美航空会社/空港勤務
高校時代に没頭した、部活の海外遠征で海外旅行の面白さにはまり、高校卒業後イギリス、オーストラリア、アメリカでの海外留学後、ワーキングホリデーを使ってカナダに渡航する。海外での色々な失敗や苦労を経て、そこで出会ったカナディアンと結婚。
トロントに拠点を置きながら、カナダ国内を実際に周り、カナダの文化や大自然を肌で感じ日々学んでいる。日本の教育の豊かさや住みやすさ等、日本では気付けなかった事も誇りに思いつつ生活している。