トロントの街が夜のミュージアムと化す!?

nuit blanche

だんだんと日が短くなり、明け方や夜中は肌寒い日が多くなってきました。
秋の夜は長く感じるものですが、トロントではそんな時期に、巨大アートイベント「Nuit Blanche」が開催されます。
トロントの街全体が大きなミュージアムになるんですよ!


<Nuit Blanche ってなに?>

「Nuit Blanche」(ニュイ・ブランシュと発音します)はフランス語。
英語で言うと「White Night」、日本語では「白夜」。
夜の間も太陽が沈まない現象のことですね。
つまり、Nuit Blanche は夜通しアートを楽しむイベントなのです!
2006 年に始まって以来、毎年 9 月の最終週もしくは 10 月の第 1 週目の土曜日にトロントで開催されています。
2017 年は 9 月 30 日(土)に開催し、12 回目を迎えます!

その特徴は、日没と同時にスタートして、翌朝の日が昇るまでイベントが続くこと。
「白夜」の本来の意味のように、夜の間も街がアートに照らされて明るいことから「Nuit Blanche」という名前が付けられています。
公式ホームページ:https://nbto.com


<Nuit Blanche では何が行われるの?>

Nuit Blanche とは、簡単に表現すると、「コンテンポラリーアートの祭典」です。
トロントの街中のビルを使ったアート、観客が参加することによって完成するインタラクティブアート、音や光の効果を利用したアート、とにかく巨大なアート、音楽やダンスとミックスさせたアートなど、さすがアート好きの街トロントならではの街ぐるみイベントです。

毎年、国内外からアーティストを招待して作品を展示しており、2017 年には 85 もの現代アートがトロントに出現します。
ほとんどの作品が、ダウンタウンを中心に、TTC(トロント公共交通機関)を利用して行ける場所にあります。ビルの壁やストリートを使用したアートも多いので、歩きながら様々な作品を目にすることができるでしょう。

プログラムの情報:https://nbto.com/program/


<見どころ>

カナダ国内外のアーティストによる作品から、キュレーター作品・スポンサー作品・個人作品などがトロント市内の様々な場所に展示されるのが見どころです!
85 作品ある中の一例は以下の通り。

■トロント市プロデュース作品
・Monument to the Century of Revolutions

貨物用コンテナを使用し、世界の革命と革命に携わった人々を表現した作品。
会場:Nathan Phillips Square、City Hall

・Taking to the Streets
日常の路上をテーマにした作品。
フェスティバルやデモなど、路上で起きている様々な出来事を絵、文字、歴史、モニュメントで表現。

会場:Queen’s Park 周辺

・Life on Neebahgeezis; A Luminous Engagement
月光に照らされた人間達は、季節、土地、水などと繋がっている事をテーマにした作品を展示。
会場:City Hal l周辺。Bay Street、Albert Street、King Street、Queen Street、University Avenue に複数点展示)

・Calculating Upon the Unforeseen
6 人のアーティストが、予期出来ない未来像を表現。
会場:Dundas Street West ストリート上、the Art Gallery of Ontario から Yonge-Dundas Square に複数点展示

■ キュレーター作品
・The Family Camera

様々な家族写真を展示。カナダに住んでいる家族、コミュニティ、国民性の違いなどをカメラを通して表現した作品。
会場:Royal Ontario Museum

■ スポンサー作品
・TRUTH

H&M が提供になっている、“真実“をテーマにした作品。
会場:Yonge-Dundas Square

■ 個人作品
・Invisible Tattoos

カナダで起きている様々なシーンの人々の写真展。
室内は鏡張りになっている。希望で 5 分間のスピーチやヘナタトゥーが出来る。

会場:Artscape Youngplace (180 Shaw Street)


<開催日時・入場料>

開催日:2017 年 9 月 30 日(土)
開催時間:『日没~夜明け』
開催場所:トロント市内各所
入場料:無料

下記のイベント・センターにて、当日の展示を詳しく記載したマップが配布されます。
・Albert Street(427 Bay Street)
 Queen 駅から西方向へ徒歩 3 分。City Hall の横です。
・Queen’s Park(Charles Street)
 Museum 駅から北方向へ徒歩 1 分。Royal Ontario Museum の横です。


<開催場所>

イベントのマップはこちらから確認できます。

地図

・通常は午前 1 時半頃に終了する TTC も、この日は夜通し営業!
・地下鉄 Line1(Yonge-University線)と Line2(Bloor-Danforth線)はずっと運行しています。
・Blue Night Bus(深夜バス)も運行していますが、歩行者天国になっているストリートもあるのでご注意を。


<注意点>

・昼間はまだ暖かくても、夜遅くなるとかなり冷え込みます。お出かけ前に気温をチェックして、必要に応じて厚手のジャケットも用意しておきましょう。
・屋外での飲酒は法律で禁止されているカナダ。
しかしながら、この日ばかりは、タンブラーやコーヒーカップにお酒を忍ばせて歩き回っている人々も多いです。
特に夜中になると酔っ払いが増えてきますので騒動に巻き込まれないようご注意を!

・途中移動のバスやストリートカーは満杯!
数台見送るか歩き回ることになるので、疲れにくい靴でお出かけ下さい。


<まとめ>

秋の夜長にはのんびり読書・・も素敵ですが、たった一夜だけ出現する巨大アート鑑賞もなかなかオツなものですよ。
真夜中に大勢の人が外に出て歩いているのを見るのも、トロントってやっぱり大都市なんだと感じられてワクワクします。
深夜にはさすがに凍える寒さになるので、暖かくしてお出かけ下さいね。

著者紹介

上村 実月バリスタ/翻訳家
日本で出逢ったカナダ人と結婚し、ワーキングホリデーで渡航。その後、トロント市内の語学学校で半年間英語を猛勉強し、通訳翻訳の技術を身に付ける。現在は移民し、バリスタと翻訳家の二足のワラジを履いて生活している。 趣味のカフェ巡りとハイキングを通して、日々カナダを再発見。勉強や情報収集をしつつ長居できる図書館カフェをトロントに開くのが夢☆