トロントの街が夜のミュージアムと化す!?

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だんだんと日が短くなり、明け方や夜中は肌寒い日が多くなってきました。
秋の夜は長く感じるものですが、トロントではそんな時期に、巨大アートイベント「Nuit Blanche」が開催されます。
トロントの街全体が大きなミュージアムになるんですよ!


<Nuit Blancheってなに?>

「Nuit Blanche」(ニュイ・ブランシュと発音します)はフランス語。
英語で言うと「White Night」、日本語では「白夜」。
夜の間も太陽が沈まない現象のことですね。
つまり、Nuit Blanche は夜通しアートを楽しむイベントなのです!
2006 年に始まって以来、毎年 9 月の最終週もしくは 10 月の第 1 週目の土曜日にトロントで開催されています。
2016 年は 10 月 1 日(土)に開催し、11 回目を迎えます!

その特徴は、日没と同時にスタートして、翌朝の日が昇るまでイベントが続くこと。
「白夜」の本来の意味のように、夜の間も街がアートに照らされて明るいことから「Nuit Blanche」という名前が付けられています。
公式ホームページ:https://nbto.com


<Nuit Blancheでは何が行われるの?>

Nuit Blanche とは、簡単に表現すると、「コンテンポラリーアートの祭典」です。
トロントの街中のビルを使ったアート、観客が参加することによって完成するインタラクティブアート、音や光の効果を利用したアート、とにかく巨大なアート、音楽やダンスとミックスさせたアートなど、さすがアート好きの街トロントならではの街ぐるみイベントです。

毎年、国内外からアーティストを招待して作品を展示しており、2016 年には 91 もの現代アートがトロントに出現します。
ほとんどの作品が、ダウンタウンを中心に、TTC(トロント公共交通機関)を利用して行ける場所にあります。ビルの壁やストリートを使用したアートも多いので、歩きながら様々な作品を目にすることができるでしょう。

プログラムの情報:https://nbto.com/program/


<見どころ>

トロント市に点在する独立展示だけでなく、4人のキュレーターによるテーマ性のある作品もエリアごとに設置されます。
4つのテーマは以下の通り。

・OBLIVION
太陽が死んだ後の“無の世界”と“再生”をテーマに、3人のアーティストが表現。
会場:Nathan Phillips Square、City Hall

・Militant Nostalgia
深刻な危機や絶望、裏切りが蔓延する 21 世紀の社会。
その歴史と個人の記憶を振り返り、未来を見つめるプロジェクト。

会場:John Street(Dundas St.~Front St.)

・And the Transformation Reveals
“変化と変容の神秘”をテーマにした 10 作品を展示。
自身がアートの一部になれるインタラクティブアートも。

会場:Bay Street(Dundas St.~Front St.)

・Facing the Sky
“空”の広大さと無限性、その脆さを探求したアートワーク 10 点。
会場:Waterfront(Bay St.~Harbourfront Centre)


<開催日時・入場料>

開催日:10月1日(土)※2016年
開催時間:『日没~夜明け』
開催場所:トロント市内各所
入場料:無料

下記のイベント・センターにて、当日の展示を詳しく記載したマップが配布されます。
・Nathan Phillips Square(100 Queen St. West)
・Metro Hall(55 John St.)
・Bay Street(10 Bay St.)


<行き方>

こちらでは、メイン会場への行き方をご案内します。
OBLIVION(Nathan Phillips Square – 100 Queen St. West)
 →地下鉄 Queen 駅から徒歩 1 分

Militant Nostalgia(Metro Hall – 55 John Street)
 →地下鉄 St. Andrew 駅から徒歩 8 分(ストリートカー 504 または 514 で 3-4 分)

・And the Transformation Reveals(First Canadian Place – 100 King St. West)
 →地下鉄 King 駅から徒歩 4 分

Facing the Sky(Harbourfront Centre – 235 Queens Quay West)
 →地下鉄 Union 駅から徒歩 9 分(ストリートカー 509 または 510 で 6-7 分)

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・通常は午前 1 時半頃に終了する TTC も、この日は夜通し営業!
・地下鉄 Line1(Yonge-University線)と Line2(Bloor-Danforth線)はずっと運行しています。
・イベント用のスペシャル乗り放題パスも販売されます。
イベントマップ:https://nbto.com/program/event-map.html


<注意点>

・昼間はまだ暖かくても、夜遅くなるとかなり冷え込みます。お出かけ前に気温をチェックして、必要に応じて厚手のジャケットも用意しておきましょう。
・屋外での飲酒は法律で禁止されているカナダ。
しかしながら、この日ばかりは、タンブラーやコーヒーカップにお酒を忍ばせて歩き回っている人々も多いです。
特に夜中になると酔っ払いが増えてきますので騒動に巻き込まれないようご注意を!

・途中移動のバスやストリートカーは満杯!
数台見送るか歩き回ることになるので、疲れにくい靴でお出かけ下さい。


<まとめ>

秋の夜長にはのんびり読書・・も素敵ですが、たった一夜だけ出現する巨大アート鑑賞もなかなかオツなものですよ。
真夜中に大勢の人が外に出て歩いているのを見るのも、トロントってやっぱり大都市なんだと感じられてワクワクします。
深夜にはさすがに凍える寒さになるので、暖かくしてお出かけ下さいね。

著者紹介

上村 実月バリスタ/翻訳家
日本で出逢ったカナダ人と結婚し、ワーキングホリデーで渡航。その後、トロント市内の語学学校で半年間英語を猛勉強し、通訳翻訳の技術を身に付ける。現在は移民し、バリスタと翻訳家の二足のワラジを履いて生活している。
趣味のカフェ巡りとハイキングを通して、日々カナダを再発見。勉強や情報収集をしつつ長居できる図書館カフェをトロントに開くのが夢☆