カナダ発祥のB級グルメ、プティーン☆

プーティン

日本では全く馴染みの無いアイテム、プティーン。
“Poutine”と綴りますが、一体何のことやら? と思ってしまいますね。
実はコレ、「カナダと言えば」の定番フードなのです!

 
<プティーンってなに?>

どんな食べ物かと言いますと、
揚げたてのフレンチフライ(フライドポテト)に、チーズカード+グレイビーソースをたっぷりかけたものなのです。
まだ何のことやら分からない??

チーズカード(Cheese Curd)とは、フレッシュチーズの一種で、牛やヤギの乳に、酸やキモシンなどの酵素を作用させて作る凝固物。全てのチーズはこのカードから作られるのです。つまり、チーズの原料ですね。
グレイビーソース(Gravy Sauce)とは、肉を調理する時に出る肉汁のこと。サンクス・ギビング・デーやクリスマスのターキーディナーに必ず添えられる、北米ではお馴染みのソースです。
分かりましたね!

プティーンとは、“揚げたイモ+チーズの原料+肉汁”です。この組み合わせ、高カロリーであることは疑いようがありません。しかし、一度食してしまったら、そのカロリーを摂取することを知った上でも、食べずにはいられない、魅惑のB級グルメなのです!
揚げたてのフレンチフライと熱々のグレイビーソースの間でチーズが溶けてビヨーンと伸びているところを、パクッといただきます。ホクホクのフライに、ちょっと塩気のあるグレイビーソースが絶妙に絡んで、とにかく美味しい!!! 口の中で、たった三種の材料から出来上がったものとは思えないほどのハーモニーが広がります。

 
<プティーンの歴史>

プティーンの誕生には諸説ありますが、1950~60年代に、カナダのケベック州の片田舎で生まれたという説が有力です。しかしながら、「誰が」発明したのか?ということについては、はっきりとした事実が分かっていません。

説①
1957年、ケベック州のWarwick(ワーウィック)にある「Le Lutin qui rit」というレストランに、Eddy Lainesseという男性客が訪れ、オーナーのFernand Lachanceに注文したそうです。「チーズカードとフレンチフライを混ぜてくれ」

説②
1964年、Drummondville(ドラモンビル)の「Le Roy Jucep」というレストランが、プティーンの商標登録を行いました。このレストランのオーナーJean-Paul Royは、“フレンチフライ+チーズカード+グレイビーソース”という現在のプティーンの形で売り出したそうです。

 説③
Centre-du QuebecのNicolet、もしくは、MonteregieのSaint-Hyacintheで生まれたという説もあります。なぜなら、これらの地方では、乳製品の生産量がかなり多いからです。

 説④
1966年、Princeville(プリンスビル)の「La P’tite Vache」というレストランで生まれた可能性も有力です。と言うのも、このレストランは、チーズカードを生産しているけれどどこにも販売していない「Princesse酪農」の近くにあったことから、レストラン内でこのチーズを売り始めたのです。もしかしたら、レストランの常連客がフレンチフライを注文し、このチーズカードを購入し、テーブルの上で混ぜた、という可能性もあるわけです。

国民的ソウル・フードですから、自分のレストラン(自分の町)が一番に発案した!と主張したくなる気持ちは分かりますが、果たして、だれが最初に始めたのでしょうね。

 参考記事:http://labanquise.com/en/poutine-history.php

 
<名前の由来>

元々の名称は、「50-50」(50%フレンチフライ、50%チーズ)でした。そこに、グレイビーソースが加わって、「mixte」という名前に変わりました。現在、だれもが使っている「poutine(プティーン)」という名称は、大規模なレストラン・チェーンが販売し始めた時から使われるようになりました。語源は、ポテトを使った料理は「poutiness」と呼ばれていたため。もしくは、英語の「pudding」から派生したという説もあります。

 
<平均価格>

お店によって異なりますが、それほど大きくないスナックサイズで$5-6程度、普通のお食事並みにお腹いっぱいになるレギュラーサイズで$7-9程度、さらにビッグサイズで$12-15程度です。プラス1品$2-3程度でトッピングができるお店も多いです。
※消費税(+テーブルまで持ってきてくれるお店ならチップ)もかかります。

 
<おすすめプティーンレストランinトロント>

カナダのほとんどのチェーンレストランやファーストフード店で、フレンチフライ(フライドポテト)のオプションとして販売されているプティーンですが、トロントにはプティーン専門店も沢山あります!
オススメのお店をご紹介します♪

・Poutineville
ポテトの調理法やチーズの種類、グレイビーソースを自分で選んで作る、「Create Your Own Poutine」システムが特徴。ホットドッグやベーコンなどの肉類や、トマトやハラペーニョといった野菜類をトッピングすることも可能です。

【お店情報】他にも店舗あり
Poutineville
296 Brunswick Avenue, Toronto(Spadina駅近く)
647-349-2345
http://www.poutineville.com/
(参考記事)
http://www.yelp.ca/biz/poutineville-toronto-3?osq=Poutine
http://www.poutineville.com/en/create-your-own-poutine.html

・Smoke’s Poutinerie
プティーン専門チェーン店で、トロント市内だけでなく、カナダ国内、さらにアメリカにも支店を展開している有名店です。トレードマークの「Smoke」さんの顔は、トロントを歩いていたらどこかで絶対見かけるはず! 王道プティーンから、ダブルスモークベーコン、オニオンリング、マッシュルーム、ポークをトッピングした豪華なプティーンまで、バラエティ豊かです。

【お店情報】他にも店舗あり
Smoke’s Poutinerie Adelaide
218 Adelaide St. West, Toronto
416-599-2873
http://smokespoutinerie.com

・Poutini’s House of Poutine
皮つきのポテトを、コレステロールを含まないヘルシーな油で二度揚げしているのが特徴です。さらに、提携酪農場より新鮮なチーズカードを二日に一回仕入れており、グレイビーソースは、毎日8時間煮込んで作っているというこだわりよう。野菜を煮込んだベジタリアン・グレイビーソースも用意されています。プティーンは食べたいけど、カロリーが気になる方にオススメ!
※お会計は現金のみ。店内にトイレがありません。

【お店情報】
1112 Queen St. West, Toronto
http://www.poutini.com/

 
<まとめ>

カナダを代表するB級グルメ、プティーン。
トロントに来たなら、絶対に試してみる価値ありの美味しさです。友達や家族が訪ねてきた時にも、「これが本当のカナダ料理」と紹介できますよ!

著者紹介

上村 実月バリスタ/翻訳家
日本で出逢ったカナダ人と結婚し、ワーキングホリデーで渡航。その後、トロント市内の語学学校で半年間英語を猛勉強し、通訳翻訳の技術を身に付ける。現在は移民し、バリスタと翻訳家の二足のワラジを履いて生活している。
趣味のカフェ巡りとハイキングを通して、日々カナダを再発見。勉強や情報収集をしつつ長居できる図書館カフェをトロントに開くのが夢☆