LGBT の文化を体感できる、“プライドパレード”

プライドパレード
photo by Neal Jennings

プライドパレード(Pride Parade/ゲイパレード)が今年もやってきますよ!
夏の始まりを飾ると言っても過言ではない、セクシュアルマイノリティーにとてもオープンな街トロントを 肌で感じられるイベントです。
公式 HP:http://www.pridetoronto.com/


<プライドパレート? プライドって?>

プライドパレードを説明する前に、
まずは「プライドとは何ぞや?」という方の為に解説しますと・・・。

『Proud Of Being Gay !!』
「Proud of being ○○」で「○○であることに誇りを持つ」という意味ですね。
今や世界中様々な国と地域で開催されるプライドパレードですが、そのきっかけとなったのは  1969 年にニューヨークで起こった警察と LGBT(※ 1
)との暴動事件「ストーンウォール事件(※ 2)」でした。
※ 1:セクシュアルマイノリティーである事を LGBT(レズ・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)と表します。
※ 2:ストーンウォール事件については、こちらをクリック。
プライドパレードが 6 月に行われるのは、「ストーンウォール事件」が 6 月に起きたからと言われています。
”派手にみんなで楽しくお祭り騒ぎ!”ばかりが目立ちがちですが(もちろん楽しいイベントである事は間違いないんですよ!)、 LGBT の人権尊重を訴えるイベントなんです!

そして、プライドパレードとは、Pride Monthの締めくくりとなるイベントです。
*Pride Month・・毎年、6月初旬から7月初旬にかけて同性結婚や差別反対への活動を呼びかける、社会運動を行なう期間のこと。
トロントのあるオンタリオ州で同性愛者の結婚が合法的に認められたのは、つい最近2003年の事なんです。
また、2014年にはアメリカ大陸最大を誇る同性愛者の祭典、ワールドプライドにトロントが選ばれたこともあります。。


<イベントの開催期間と、場所について>

・プライド月間(Pride Month)
開催期間 : 2017 年 6 月 1 日~6 月 25 日
プライドパレードはこの Pride Month のメインイベントなのです。
この Pride Month 中はトロントのいたるところで様々なイベントが開催されます。
ちなみに去年は無料映画上映、カラオケ大会、トークショー、遊園地でのプライドイベントなど等、 ぜーんぶ興味をそそるものばかりでしたよ!
*プライドガイドと呼ばれるパンフレットは、リンクから参照できます。

・フェスティバルウィークエンド(Festival Weekend)
開催期間 : 2017 年 6 月 23 日~ 25 日
6 月 23 日(金):トランスジェンダーパレード
6 月 24 日(土):ダイク・マーチ(Dyke March(※ 1 )/主に女性の同性愛者)
6 月 25 日(日):プライドパレード 午後2時スタート
まさにパレード三昧な週末となっております。
(※ 1:dyke には軽蔑の意味合いを含むので使い方には充分注意が必要です)

・プライドパレード(Pride Parade /ゲイパレード)
開催日 : 2017 年 6 月 25 日
開催時間 : 午後 2 時スタート
上記 3 つあるパレードの中で最も参加者が多く、パレードコースが長く、見物人も最多。 毎年超派手、超エネルギッシュ、全てが超ド級な仕上がりのパレードとなっています。
筆者が覚えている限りパレード前までドシャ降りだった雨もパレードが始まると止んだ事がありました。 このイベントの熱量は天気まで味方につけるレベル!?!
*パレードの経路は以下を参照してください。


<プライドパレートは、何が行なわれるの?>

・派手な衣装を身にまとって女装した人たちが行進します。
・マーチバンドがパレードを更に盛り上げてくれます。
・同性愛を共感し差別反対をサポートするトロント市の団体がお祝いに駆けつけます。
・水鉄砲を持ったパレード参加者が、観客へ向けて撃ってきます。
・同性愛者同士の結婚式がパレード中にフロートの上で行われたことがあります。

プライドパレード2
photo by Neal Jennings


<プライドパレードの楽しみ方>

今や世界の様々な国/地域で開催されるようになったプライドパレードですが、とりわけトロントのプライドパレードは北米最大規模といわれており、6 月のトロントは世界中からこのイベント目当てに観光客が沢山訪れます。
英語で「ゲイ」のもとの意味は「ウキウキ楽しい様子」ってご存知でした?
パレード参加者も沿道の見物人も皆がポジティブムードに溢れるイベントです。

その1:有名人がパレードに参加!
昨年 2016 年のプライドパレードにはトロント市長であるジョン・トーリ、自らが LGBT である事を公言しているオンタリオ州知事のキャサリン・ウィン、そして噂のイケメン首相ジャスティン・トルドーもパレードに参加しています。
もしかするとその他有名人の参加もあるかもしれませんね~!

その2:色んな LGBT サポートグッズが無料で配布される
パレード参加者から様々な LGBT サポートグッズが飛んできます!(投げられます。笑)
キーホルダー、ステッカー、ビーチボールやレインボーカラーの首飾りなどなど。
コンドームの無料配布もあります。(プロテクションは大事ですからね。)

その3:パレードに参加してしまおう!
見てるだけでは満足できないアナタ。だったらイベントを盛り上げる側に回ってみては?
ボランティアとして参加した場合、イベントを盛り上げる一員となり参加者をサポートしながら新たな人脈作りもできちゃいますね。
役割は様々で自分に合ったポジションが与えられるそうですよ。
例えばパレードに参加、レインボーフラッグを持って一緒に沿道の人達に手を振る事だって可能かも!?
応募方法は<ボランティアに参加しよう!>の項目を参照してください。

その4:「ビレッジ」を散策してみる
トロントでビレッジと言えば Wellesley street と Church Street のことを指し、ゲイタウンといわれるエリアです。
LGBT イベントの際はこのエリア全体が大盛り上がりとなり沢山の人で賑わいます。
LGBT でなくても訪れやすく「みーんなウェルカム」な雰囲気です。レストランやバーも沢山あるので LGBT をサポートしているお店に行ってみるのも一つの楽しみ方ですね。


<パレードでの注意点>

過度にセクシーな格好をし、裸で歩く同性愛者を見かけることもありますので、刺激が強過ぎると感じるかもしれません。
水鉄砲を用意してパレードに参加する子供たちや大人もいるので、注意が必要。
また、パレード見物は無料ですが、Pride Month 中に開催されるイベントはチケットの購入が必要なものもあります。 ウェブサイトで確認して気になるイベントは事前にチケットを購入しておきましょう。


<ボランティアに参加しよう!>

せっかく留学にきたのであれば、現地の人たちと出会うきっかけとなる場に参加してみてはどうですか?
イベントを盛り上げる一員となって、参加者のサポートをしながら新しいスキルを身に付けるチャンスです。
ボランティアの役割はたくさんあり自分に合ったポジションを与えられます。例えば、パレードに参列し、レインボーの旗を持って一緒に歩いたりできます。

・ボランティア募集ページ
http://www.pridetoronto.com/volunteer/


<豆知識>

LGBT 社会運動のシンボルとして使われるのがレインボーフラッグ。

1978 年にサンフランシスコの Gilbert Baker というアーティストがデザインしたもので、それぞれの色には意味があり LGBT コミュニティーの多様性を表しています。
6 色のそれぞれの意味は、こちらです。
赤 → Life(生命)
オレンジ → healing(癒し)
黄色 → Sunlight(太陽)
緑 → Nature(自然)
青 → Serenity / Harmony(平穏/調和)
紫 → Spirit(精神)

それぞれ性別の垣根を越えてお互いを認め合えたら素敵ですよね!


<まとめ>

同性結婚、同性愛者の差別に対して、法的権力を求める社会運動が長い間行なわれてきました。その最先端を走るトロントのイベントに実際に参加し、空気を感じて下さい☆
プライドパレードの歴史を調べた上で参加すると、更に楽しむことができるかもしれませんよ。
同性愛者の方たちの気持ちになって、一緒にお祝いしましょう!
合言葉は、“ハッピープライド”!!

著者紹介

大石 栄子2児の母
日本と違う文化や教育制度にとまどいながらもトロントで知り合った様々な人種のママ友との情報交換を楽しみながら子どもと過ごす毎日。
トロントでの保育士資格取得の為、勉強と子育ての両立に日々奮闘中!