ワーホリじゃなくてもカナダで働ける、そんなCo-opビザを徹底解説!

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カナダで専門的な勉強がしたい、カナダに残って働きたいと考えた方の中にははCo-opという言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。Co-opプログラムとは『勉強+就労』がセットになったプログラムのことです。
30歳以上になってしまいワーホリビザの申請ができない方や、ワーホリを既に使ってしまった方でもカナダで働くことのできるCo-opプログラムは第二のワーホリビザとも呼ばれています。今回はこのCo-opプログラムについて詳しく見ていきましょう!
※この記事での「カレッジ」とは私立のcareer collegeのことを指します。
※ post-secondary education(高校卒業後の教育)に関する規定は州によって異なりますが、この記事ではトロントのあるオンタリオ州の情報を紹介しています。

Co-opプログラムの特徴

Co-opプログラムとはカレッジが開講している「職業体験(インターンシップ)ができる就学プログラム」のことです。

必要なビザ

Co-opプログラム参加のために必要なビザは学生ビザになります。

「私は学生ビザで語学学校に通ってるんだけど、私も働けるの?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながら語学学校に通うだけでは働けません
学生ビザには「働ける学生ビザ」と「働けない学生ビザ」がありますが、語学学校に通う人の学生ビザは「働けない学生ビザ」です。Co-opプログラム用の学生ビザは、インターンシップがプログラムの一部に含まれているので「働ける学生ビザ」を取得する必要があるんですね。

2つの学生ビザの違いについて

Co-opプログラムの構成

プログラム期間内の前半はカレッジで専門的な勉強をして、後半では学習した分野でのインターンシップに参加します。「働ける学生ビザ」として有名なCo-opですが、何とカレッジに通っている学校期間も働くことが可能なんです。

Co-opスケジュールの図解

上の図の通りなのですが、例えば24週学校+24週Co-op 合計48週のツーリズム(観光)プログラムの場合、前半の学校期間中の24週は、週20時間までの就労がOKとなります。週20時間ということは、週5で働いたとすると1日4時間です。このくらいの時間でしたら勉強との両立もできそうですね!
ちなみにこの「週20時間の就労」のお仕事は特定の仕事(資格が必要な仕事など就労ビザで禁止されている仕事)を除けば、勉強している分野での就労でなくてもOK。「ツーリズムを勉強しているけどキッチンスタッフ」というのもOKですし、有給のお仕事で大丈夫です。『大学生がやるアルバイト』のようなイメージですね。

晴れて学校卒業後の後半の24 週はインターンの期間です。この期間は学習した分野に関係のある仕事につかなければいけません。ツーリズムを勉強したら、ホテルや旅行代理店など学習したことと関連する仕事に就き、雇用主にカレッジにレポートを書いてもらう必要があります。

Co-opプログラムは「専門知識を身につけるために学校に通い、身につけた知識を活かしてインターンシップを行う」というプログラムなので、ツーリズムを勉強したけど、サーバーの仕事」というのは認められないということですね。

インターンで就ける仕事の例

インターン先

ほとんどの学校は就職カウンセラーがいるため、効果的なレジュメの書き方を教えてくれたり、面接ワークショップなど就活対策を行ってくれますし、学校には企業からインターンの求人広告も多く来ます。そのため、ワーホリビザでは難しい有名企業での仕事など、『ワンランク上の仕事』につくことができる可能性もあります。

「インターン」と言うと、日本では大企業が学生を対象に、ワークショップを行わせるなど育成というイメージを持つ人も多いかと思います。ところがカナダのインターンは日本とは異なり、インターンと言えど即戦力や経験を求められます。
ほとんどのカレッジには企業より求人が来ますが、より条件の良いインターンに就きたい場合は、学校期間中はしっかり勉強し、就活対策をし、企業にとって『欲しい人材』となることが重要です。

Co-opで学べる内容

Co-opプログラムで学べる内容を見ていきましょう。

ホスピタリティ

ホテルのスタッフと客

まずは日本人の留学生にも人気のホスピタリティ(カスタマーサービス)のプログラムです。生徒は接客業の基礎だけではなく、職場衛生や、プログラムによっては会計・マーケティングなども広く学び、レストランやホテルでの就職を目指します。

ツーリズム

旅行会社やホテルでの就職を目指すプログラムです。
ホスピタリティーの内容と重複する分野もあるため、学校によってはhospitality & tourismというプログラムを開講していてどちらも学ぶことができる場合があります。ツーリズムに特化しているプログラムでは、予約システムや発券業務等のロールプレイングも行うため、実際の仕事をイメージしながら学習ができます。

ビジネス

北米ビジネスの基礎を学び、現地企業でマーケティング、会計、事務などでインターンをしましょう。一般企業でのデスクワークに就くのは簡単ではありませんが、企業と独自のコネクションを持っているカレッジもあるので、プログラムの先輩の就職先等を見ながらカレッジを選びましょう。

その他

その他医療事務、IT系などのプログラムがあるカレッジもあります。カレッジによって開講しているプログラムが異なりますので比較してみてくださいね。

Co-op Q&A

Q&Aのイラスト

入学にはどのくらいの英語力が必要ですか?

入学に必要な英語力はカレッジやプログラムによって異なりますが、IELTS4.5~6.0の中級〜上級の英語力が必要とされます。

そんなに高い英語力がないかも…

英語力が入学基準を満たさない場合は、各カレッジの提携する語学学校で英語力をあげたり、IELTS対策をして高得点を狙うなど対策をしましょう。

学費はいくらくらいかかりますか?

こちらもカレッジやプログラムやプログラム期間により異なりますが、60万円〜150万円ほどのことが多いです。まとまったお金が必要ですが、プログラム期間中はアルバイトもできますし、Co-op期間中も有給のインターンに就けば、支払った学費以上の金額を稼ぐこともできますよ。

Co-opからカナダ移民も目指せるんですか?

移民の方法はいくつかありますが、一番確実だと言われている方法が公立カレッジを卒業した後取得できるPost Graduate Work Permit(通称ポスグラ)という就労ビザを取得し、移民に必要なポイントをためるという方法です。ポスグラは公立カレッジ卒業生しか取得できないので、私立のカレッジ(Co-opプログラム)卒業生は取得できません。つまりこの方法での移民はできないということになります。

Co-opプログラム受講からの移民を目指す方は、インターン期間中に雇用先の会社に認められ、会社がスポンサーになってwork permit(就労許可証)取得を目指す方法という方法を検討してみてください。
私が語学学校で働いていた時も、この方法で2名ほどwork permitをもらっていました。

ただ、スポンサーになってくれる企業に巡り合えるかどうかは運とタイミングにも左右されるため、「絶対移民したい!」という方は公立カレッジなど別の方法を考えた方が良さそうです。

まとめ

ワーホリが終わった後もカナダで働きたい方、ワーホリを申請できない30才以上の方には嬉しいCo-opプログラム。カナダでの就職に役に立つだけではなく、海外で働いた経験は日本での就活にも大いに活かせそうですね!

著者紹介

山崎 香奈恵
山崎 香奈恵主婦兼フリーランスの翻訳家
日本の外資系商社で勤務している時にカナダ人の夫と知り合い、結婚を機に渡加。カナダでは語学学校のカウンセラーやビザ専門の弁護士事務所でアシスタントとして働き、困っている人をサポートする仕事にやりがいを感じる。
現在は子育てに専念するため主婦となるが、“留学等でカナダに来る方が困らないよう、現地発信ならではの『正しい情報』を届けたい”との思いからTorontripに寄稿を決意。趣味は読書(無名の作家さんを発掘して、翻訳版を日本に紹介するのが夢です)