語学学校の特徴を見てみましょう

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ステップ①で留学の目標は定まりましたか?
「目標が決まったので、次はインターネットで情報収拾?」いえいえ、実は今回の「おすすめの語学学校の選び方」にはインターネット調査は不要です。
なぜかと言うと、語学学校のページには基本的に良いことしか書かれていないからです。
「私たちの学校は遅刻してくる不真面目な学生が多いです」とはどの語学学校のホームページにも書かれていないですよね。クチコミは多少参考になるかもしれませんが、例えば先ほどの「TOEIC900点突破を目指して、真面目に勉強したい」Aさんが、B校に行ったら、口コミは「B校は真面目に勉強する雰囲気では無かった」となりそうではありませんか?
このように、インターネットの情報は鵜呑みにせず、口コミも参考程度にすることをおすすめします。

話が逸れてしまいましたが、本題に戻りましょう。
目標が決まったら、次は学校を選ぶ上で大切な要素について見ていきましょう。

語学学校の選び方ステップ
ステップ①「理想の留学」を思い描く
ステップ② 語学学校の特徴を知る ← この記事はここ
ステップ③ 優先順位を整理する
ステップ④ 申し込み方法を選ぶ
ステップ⑤ 留学エージェントに相談する

学校の規模

学生

語学学校を選ぶ上で重要となるのが、語学学校の規模です。例えばトロント市内で一番大きな語学学校ILACでは、多い時で約2,000人ほどの学生が在籍します。一方で小規模の語学学校では、ピーク時でも300人程度、冬の閑散期には150人ほどになってしまうことも。一口に「語学学校」と言ってもこんなに違うんですね。

大規模校の特徴

大規模校は生徒数が千人〜多いところでは2,000人という規模の学校を指します。そんな大規模校の特徴をメリット・デメリットを中心に紹介しますね。

■大規模校のメリット

生徒数数百人以上の大規模のメリットは何と言ってもレベル分けが細かいこと。例えば先ほど紹介したILACでは何と17レベルに分かれています。17レベルあれば自分に合ったレベルで受講できますね。

また、生徒数が多い中級レベルでは、同じレベルでも数クラス開講されていることもあります。例えばあなたがレベル7を受講していて、担任の先生のスタイルと合わなかった場合、同じレベル7の別の先生のクラスに変えてもらえると言った、自分に合った環境を選択することが可能です。

世界各国から留学生が来るのも大規模校の魅力です。例えば全校50人の小規模校に、10人の日本人の団体が入学してきたら「とても日本人が増えてしまったな」と感じるでしょう。でも生徒数3,000人の中の10人であればほとんど気付かないレベルですよね。大規模校では国籍率が安定していると言えるでしょう。

■大規模校のデメリット

逆に大規模校のデメリットとしては、その規模ゆえにアットホーム感が無いこと。困ったことがあった時に頼りたい学校のスタッフも、1人が数百人を担当していることもあり「忙しそうで話しかけにくい」という声も聞きます。
その他、生徒数に対して学校のスタッフや先生の数が少なく目が行き届きにくいため、English Only Policyがおろそかになってしまっている学校もあります(English Only Policyの詳しい説明はこちら
また、大規模校のプログラムは基本的にESL(基礎英語)のみとなります。上級レベル(TOEIC 800店程度)になると受講できる専門クラスも増えてくるのですが、日本人で最初から上級の英語力を持っている方は少ないので、多くの人は大規模校ではESL(基礎英語)しか受講できなくなってしまいます。

小規模校の特徴

生徒数200人〜300人ほどの学校を小規模校と呼びます。そんな小規模校の特徴を紹介します。

■小規模校のメリット

小規模校の特徴は何と言ってもアットホームさでは無いでしょうか。日本人カウンセラーはもちろん、担任では無い先生まであなたのことを知っているなんてことも。小規模校のカウンセラーの中には「今日授業でやった文法について日本語で補足解説してほしい」と言った学校や勉強の相談だけでなく、 「シェアハウスを探しているので、おすすめのエリアを教えてほしい」などと言った 生活の相談にも乗ってくれる人も。そのような細やかなサポートが期待できるのは小規模校を選ぶ大きなメリットですね!

プログラムでは、大規模校は一般的なプログラムが多いのに対し、小規模校では、「ディスカッション」「カフェ英語」「ビジネス英語」などその学校ならではの専門的なプログラムを扱っています。

小規模校の国籍率については学校ごとに様々で、アジア人が多めの学校もあれば、日本人がほとんどいないという学校も。国籍率は大規模校ほど安定していないので、小規模校の国籍率は過度に期待せず、参考程度にしておくといいでしょう。


■小規模校のデメリット

小規模校のデメリットですが、大規模校と比べるとレベル数が少ないこと。小規模校のレベル数は学校によって異なりますが、5~8段階くらいに分かれていることが多いです。そのため、同じクラスのクラスメイトの英語が自分より上手・下手だと感じる人もいるようです。ただ小規模校のクラスは大規模校に比べて少人数で運営されていることが多いため、クラス内で英語力に多少ばらつきはあっても先生が上手にコントロールしてくれます。過度に心配はしなくて大丈夫でしょう。

大規模校と小規模校の簡単な比較を表にしました。その他の特徴も合わせてご確認ください。

大規模校・小規模校の比較表

受講したいコース・取得したい資格

勉強

一口に英語と言っても、勉強したい内容は人それぞれです。あなたはどのようなスキル、資格を身につけたいですか?

総合的に英語力を伸ばしたい

ESLと呼ばれる基礎英語コースをおすすめします。ESLとはEnglish for Second Languageの略称で、英語の四技能(読む・書く・話す・聞く)をバランス良く身につけます。

会話力を身に付けたい

スピーキングコースを受講しましょう。スピーキングクラスは、
①選択クラスとして受講できるものと、
②全日制のスピーキングプログラムの2通りの受講方法があります。

■①午前: ESL(基礎英語)+午後: 選択科目でスピーキング
①では、例えば午前中はESL(基礎英語)コースを受講し、午後の選択クラスの中からスピーキングを選ぶと言うスタイルで、多くの語学学校でこのようなスタイルが採用されています。基礎力をつけながら、スピーキングの勉強には多めに時間をかけられるため、初級の方に人気の受講スタイルです。

■②全日制スピーキングプログラム
②の全日制のスピーキングプログラムは、その名の通り、一日中会話力の向上を目的としたカリキュラムが組まれています。一日中スピーキング漬けになるので、会話力の飛躍的な向上が期待できます。

資格対策

資格対策
帰国後の就職活動に向けてTOEICIELTSなどで高スコアを目指したい方は資格対策コースを受講するのもいいでしょう。日本で有名な英語系の資格といえばTOEICですが、TOEICは世界的にはあまり有名な資格ではないため、TOEIC対策コースのある学校はあまりありません。

英語系の資格で有名なものといえば、世界的にはIELTS、TOEFLとなります。IELTS、TOEFLの問題はTOEICよりも難しいため、IELTSの勉強をすることはTOEICのスコアアップにも繋がるでしょう。
ただしIELTSの対策クラスはあくまでもIELTSの対策なので、TOEICのスコアを上げたい場合は、会話力を鍛えた方がスコアアップの近道となる方もいます。『会話ができる』というのは、相手の言っていることを正しく理解し、適切な返答をすることです。TOEICの問題の半分はリスニング問題なので、会話力がる方ほどTOEICのリスニング問題で高得点が取りやすいのです。

就職対策

将来の就職に向けて対策プログラムを受講したい方も多いかと思います。就職対策と言っても
①ワーホリビザでカナダに来ていて、カナダでの職探し対策をしたい場合、
②帰国後、日本での就職に向けて対策をしたい場合の2つのパターンに分かれます。

■①カナダでの就職対策
ワーホリビザでカナダに来ていて、カナダでの職探し対策をしたい場合:
就職に直結するコースを選ぶといいでしょう。
例えばRCIISという語学学校では「Cafe English」というとてもユニークなプログラムが開講されています。カフェでの就職に必要な知識や接客英語を専門的に勉強するので、就職に直結するスキルを身につけることができます。もしくは様々な語学学校で開講されている「ビジネス英語」プログラムを受講するのもいいでしょう。ビジネス英語のプログラムでは、履歴書の書き方、面接対策なども行うため、カナダでの職探しにも多いに役立ちそうですね!

■②日本での就職対策
帰国後、日本での就職に向けて対策をしたい場合、帰国後の就職対策にも効果的なのが各語学学校の「ビジネス英語」でしょう。上で紹介したレジュメの書き方や面接対策の他に、模擬会議、電話対応の練習や、北米のビジネスについて学ぶ機会もあります。また、日本の就職対策と言えばやはりTOEIC!「資格対策」のセクションで案内したようなプログラムを受講し、高得点を目指しましょう。

日本人カウンセラー

相談

語学学校には「日本人カウンセラー」と呼ばれるスタッフが常駐しており、日本語で手続きや皆さんの学校生活のサポートをしてくれます。困った時に日本語で頼れる日本人カウンセラーがいるのはとても心強いですね!

トロントのほとんどの語学学校には日本人カウンセラーがいるのですが、日本人があまりいない学校では日本人カウンセラーがいないこともあります。そのような学校では困ったとこがあった時も学校側と英語で交渉しなくてはならないため、特に英語が初級の方には大きな負担となってしまいます。申し込み前に日本人カウンセラーの有無は確認するようにしましょう。

English Only Policy


English Only Policyとは「校内では英語しか喋ってはいけません」というルールです。せっかく英語を勉強しに来たからには守りたい規則ですが、どの程度きちんと運用されているかは学校により異なります。
English Only Policyがきちんと守られている学校では、規則を破ってしまった時は「レポート提出」「カウンセラーと面談」から、何回も破ってしまうと「強制退学」という厳しい罰則まである学校もあります。

一方English Only Policyがゆるい学校では校内では英語以外の多言語が聞こえてくることも。さすがに授業中堂々と多言語を話す学生はいませんが、休憩中のロビーや放課後、母国語を話す学生を目にすることもあります。

厳しめ・ゆるめ、どちらがいいかは人によります。厳しいルールがある方が英語力は伸びますが、厳しすぎて英語の勉強に疲れてしまうくらいなら、自分の頑張れる範囲でEnglish Only Policyに取り組む学校を選んでもいいかと思います。

国籍率

留学生

国籍率は学生の出身国の比率となります。トロントの語学学校の日本人率の平均は約20%となるので、例えば日本人率10%の学校があれば、平均より低めの日本人率の学校となります。
ただし、国籍率は常に変動するため、データに頼りすぎない様に注意してください。「日本人率が10%と聞いていたのに、自分と同じ入学日に日本人の団体が入学して来た」ということもあります。
また、日本人はスピーキングが苦手な方が多いため、初級レベルのクラスに固まりがちです。例えば学校全体の平均は「日本人率10%」でも、初級クラスには「10人中4人が日本人だった」ということも。国籍率はあくまで参考程度に考えておきましょう。

アクティビティ

アクティビティと呼ばれる無料クラス・イベントを行なっている語学学校もあります。アクティビティの種類は学校によって様々で、「CNタワーに登る」「美術館に行く」と言ったようなベーシックなものから、「学校でビーチバレーチームを作ってトーナメントに参加する」「ピザ作り」など学校独自のものまであります。
また、勉強系のアクティビティを行なっている学校もあり、「TOEIC単語講座」や「宿題講座(自習室で宿題をやり、分からないがあったら担当の先生にその場で聞ける)」などは早く英語を上達させたい、授業時間外も勉強したいという方にぴったりですね。

料金

多くの方にとっては料金も語学学校選びの重要なポイントになるのではないでしょうか。トロントの語学学校は「安かろう、悪かろう」が必ずしも当てはまりません。リーズナブルな料金で、質の良い授業を受けることも可能です。
また、多くの語学学校が期間限定のプロモーションを行なっているので、プロモーションをうまく利用すれば、通常料金より安く学校に通うことも可能です。

あなたの性格


最後の要素はあなたの性格です。語学学校の特徴ではありませんが、この要素が語学学校選びのカギを握っていると言っても過言ではありません。
あなたはどんな性格ですか?

社交的

知り合いのいない環境でも積極的にクラスメイトに話しかけたり、授業中発言できるような社交的な性格であれば、どの語学学校でも楽しい学校生活が送れるでしょう。あなたの興味のあるプログラムを開講している語学学校を中心に選ぶといいですね。大規模校でワイワイ楽しく、色々な国籍の友達を作るのもいいですし、小規模校で「学校の全員と友達」という環境を目指すのもいいでしょう。

シャイ

シャイな方は大規模校はあまりおすすめしません。大規模校では、生徒の入れ替わりが激しく、毎週新しい学生が入学したり、クラス内で話すようになった友達が卒業したりします。また、進級すると人間関係作りを最初から始めなくてはいけなくなります。
シャイな方が大規模校を選ぶと、学校生活に慣れるのに1ヶ月ほどかかることも少なくないため、小規模校の方が向いているでしょう。

真面目

英語の勉強をストイックに頑張りたい方は、「授業時間が長め」「専門プログラムが充実している」「English Only Policyが厳しい」学校を選ぶといいでしょう。

心配性

海外留学にはみなさん大なり小なり不安があるかと思います。もしあなたが心配性で、「語学学校で友達ができるか心配」「英語で授業が理解できるか不安」だと感じているのなら、「小規模校」で「日本人カウンセラーがいる」語学学校をおすすめします。
小規模校なら、先生やカウンセラーとの距離が近いため、何かあった時にすぐに誰かに相談できます。また、「日本語で相談できる人がいる」という環境なので、心配性の方も安心して勉強に専念できますね!

以上が語学学校を調べる際の重要なポイントとなります。

まとめ

大規模校、小規模校→どちらの規模の学校があなたに合っていますか?
どのようなスキルを身につけたいですか?どのようなプログラムを受講したいですか?
気になっている学校には日本人カウンセラーがいますか?
English Only Policyは厳しめの学校がいいですか?
国籍率にこだわりはありますか?

留学プランナーのSTEP②の各項目に回答しましょう。

著者紹介

山崎 香奈恵
山崎 香奈恵主婦兼フリーランスの翻訳家
日本の外資系商社で勤務している時にカナダ人の夫と知り合い、結婚を機に渡加。カナダでは語学学校のカウンセラーやビザ専門の弁護士事務所でアシスタントとして働き、困っている人をサポートする仕事にやりがいを感じる。
現在は子育てに専念するため主婦となるが、“留学等でカナダに来る方が困らないよう、現地発信ならではの『正しい情報』を届けたい”との思いからTorontripに寄稿を決意。趣味は読書(無名の作家さんを発掘して、翻訳版を日本に紹介するのが夢です)